結論:Xの投稿を他の人に任せるなら、まず公式の「アカウント権限の付与(Delegate)」を検討します。自分のパスワードを渡さず、担当者をコントリビュータまたは管理者として招待できます。ただしコントリビュータは投稿だけでなく、DMの送信やポストの削除もできるため、「投稿文を作ってほしいだけ」の場合に無条件で権限を渡すのは適切ではありません。[1]

まず決めるのは「作業」か「アカウント操作」か

例えば、撮影した動画から告知用の短い素材を作り、投稿文を3案出すだけなら、相手が自分のXアカウントに入る必要はありません。文章・画像・投稿予定表だけを受け取り、本人が投稿する方法があります。一方、決まった時刻に代理投稿してもらったり、返信やDMまで任せたりするなら、相手が実際に操作できる権限が必要になる場合があります。

外注する前に「企画だけ」「投稿文と画像の制作まで」「予約投稿まで」「リプライ・DMも含む」を切り分けてください。本人確認書類、未公開の元映像、私的な連絡履歴の共有は、この作業を引き受けてもらうために当然必要なものではありません。

Delegateで付与する権限の違い

役割公式に説明されている主な操作選ぶときの注意
所有者パスワード・電話番号・ログイン認証の管理、投稿、権限の付与アカウントの本人が維持する
コントリビュータ投稿、予約投稿、投稿の削除、DM送信、リポストなど投稿専用の閲覧制限付き役割ではない
管理者コントリビュータの操作に加え、他人の招待・権限管理、投稿の分析表示など運用担当者に広い管理権限が必要な場合だけ検討する

この比較はXの公式ヘルプに記載された操作範囲に基づきます。[1] 「投稿だけを許可し、DMには触れさせない」という細かな指定は、ここで紹介した2つの役割の説明にはありません。DMを見せたくない場合は、権限付与を避け、完成した投稿案を本人が承認・投稿する運用を選ぶほうが確実です。

パスワードを教えずに担当者を追加する手順

  1. 所有者のアカウントでx.comにログインします。
  2. ナビゲーションから「アカウント」を開き、「セキュリティとアカウントアクセス」に進みます。
  3. 「アカウント権限の付与(Delegate)」から「メンバーを招待」を選びます。
  4. 担当者自身のXユーザー名を指定します。似た名前の別アカウントを招待しないよう確認します。
  5. 投稿や下書きの作業だけなら、管理者ではなくコントリビュータの役割を先に検討します。
  6. 招待を送信し、担当者に本人のアカウントで承諾してもらいます。
  7. 最初は事前承認済みの投稿1件だけを操作してもらい、投稿内容と公開先を所有者が確認します。

1〜6はXの公式手順、7は当サイトが提案する初回運用の確認方法です。Delegateを有効にする操作と招待は、公式案内ではx.comから行います。スマートフォンアプリや外部投稿ツールで同じ画面・機能が使えるとは限りません。[1]

委託前に渡す「作業指示書」の具体例

例えば「月・水・金の告知文を作成する」場合は、次の情報を1枚にまとめると判断が一致しやすくなります。これは法定の書式ではなく、運用上の提案です。

  • 担当範囲:投稿文作成と予約設定まで。DM返信、フォロー、削除、プロフィール変更は事前承認なしに行わない。
  • 投稿前の確認:日付、URL、使用する素材、出演者の公開同意、サムネイル、注意表示を本人が確認する。
  • 素材の扱い:告知用に書き出したファイルのみ共有し、身分証・原本・非公開の収録データは渡さない。保管期限と削除方法を取り決める。
  • 修正と連絡:修正依頼の回数、承認する人、緊急時の公開停止手順、休日の連絡可否を決める。
  • 終了時:Delegate権限の解除、予約投稿の確認、提供データの削除確認、制作物の引き渡しを行う。

これらはDelegateの画面だけでは自動で強制されない業務上のルールです。操作できる権限と、契約や指示で許される範囲は別です。操作できてしまう行為を禁止したいときほど、投稿前の本人承認と履歴確認を組み合わせてください。

成人向け活動の告知で追加確認すること

Xは、合意のある成人向けコンテンツについて一定の条件での投稿を認めていますが、適切な警告表示が必要で、プロフィール画像やヘッダーなど目立つ場所への掲載は禁止されています。[3] また、本人の明示的な同意がない親密な画像・動画の共有などは禁止されています。[4]

投稿担当者が「この写真は公開済みだろう」と推測しない運用が重要です。許可済みのファイル名・使用できる期間・加工済み版・投稿する文言を事前に一覧化します。AIによる顔加工を施したからといって、出演者の同意や公開範囲の確認が不要になるわけではありません。公開に必要な同意の有無を、投稿担当者の判断だけに任せないようにします。

外注を終了したら「パスワード変更だけ」で済ませない

X公式は、所有者がアカウントのパスワードを変えても、Delegateで権限を持つ人のアクセスは失われないと説明しています。[1] 終了時は、所有者が「アカウント権限の付与」→「あなたがアカウント権限を付与したメンバー」を開き、該当担当者を「アカウントから削除」します。その後、予約投稿と公開済み投稿、連携アプリ、共有済み素材を別々に確認します。

二要素認証(ログイン時に追加の確認をする設定)も、アカウントを守る基本策です。X公式には認証アプリやセキュリティキーによる方法の説明があります。[2] ただし二要素認証を有効にしただけでは、正規に与えたDelegate権限は取り消されません。

よくある疑問

投稿だけを頼む場合もDelegateが必要?

不要です。完成した投稿文・画像・予定表を受け取り、所有者が自分で投稿できます。アカウント権限が必要なのは、担当者がX上で代理操作を行う場合です。

担当者にパスワードを知らせなければ安全?

ログイン情報を渡す危険は減らせますが、権限を与えた担当者自身が投稿・削除・DM送信などを行える点は残ります。信頼できる相手かどうかと、必要な作業範囲を別々に確認してください。

予約投稿ツールやAPIにも同じ権限が使える?

DelegateはXが案内する公式の共同運用機能です。別の投稿サービスやAPIで使う認可とは同じではありません。このページでは外部連携の動作は検証していないため、Delegateだけで外部サービスから投稿できるとは案内しません。

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