結論:編集をお願いする前に、「どこまで作業するか」「完成したら何を受け取るか」「直してもらえる範囲」「撮影データをどう扱うか」の4点を決めましょう。「いい感じに編集してください」だけでは、お互いが想像する完成品が違うことがあります。このページは、初めて依頼する人がそのままメモに使える確認表です。金額や納期は依頼先ごとに確認し、ここに書いた例をLUMÉの販売条件や料金とは扱わないでください。
この記事でわかること
まず「何を編集するか」を書き出す
「30分の動画を短くしたい」のか、「30分の動画を見やすく整えたい」のかで作業は変わります。最初に、元動画のおおよその長さ、完成させたい長さ、公開する場所と縦長・横長の区別を伝えます。次に必要な作業を選びます。
- カット:不要な場面を取り除き、順番を整える。
- 文字:字幕、名前の表示、注意書きなどを入れる。言語も指定する。
- 音と画面:聞こえにくい部分や暗い部分を調整する。
- プライバシー対策:指定した人物・物・画面への加工と、加工漏れの最終確認を分けて依頼する。
- 告知用素材:本編のほかに短い紹介動画や画像が必要か決める。
作業を増やすほど自動的に料金が決まるわけではありません。「どこまでが見積もりに入るか」を依頼先と書面やメッセージで一致させます。
「完成動画」と「あとで直せる編集データ」は違う
完成動画は、スマートフォンなどで再生・投稿するために書き出したファイルです。編集データは、カット位置や字幕などの作業状態を保存したプロジェクトファイルで、編集ソフトと素材がないと再編集できない場合があります。完成動画だけ納品する契約であれば、プロジェクトや撮影素材まで必ず受け取れるわけではありません。
例えばAdobe Premiereは、別のパソコンへ編集作業を引き継ぐ際に、プロジェクトファイルだけでなく使用した映像などの関連ファイルを集めてコピーする手順を案内しています。[1] 後日別の編集者へ依頼したいなら、編集データ・必要な素材・字幕ファイル・使用した書体や素材の権利条件を、どこまで引き渡してもらえるか相談します。
納品形式を決めるときの聞き方
依頼時は「MP4でお願いします」だけで終わらせず、完成する画面の大きさ、縦横、音声、字幕の有無、再編集データの要否を指定します。技術用語がわからない場合は「公開先の必要な形式に合わせてほしい」と伝え、公開先の公式仕様を一緒に確認してもらいましょう。
参考例としてYouTubeの公式資料には、MP4、H.264映像、音声形式などの推奨事項が掲載されています。ただし、これはYouTube側の案内であり、Fantiaやmyfansを含む別の配信先に同じ仕様を保証するものではありません。[2] 公開先を変える可能性がある場合は、納品するファイルを何種類にするかも確認します。
修正を頼めるのは、いつ・何回・どの内容まで?
「修正無料」という言葉だけでは対象がわかりません。たとえば次の3つを区別して、依頼前に取り決める方法を提案します。
- 不備の修正:指定した字幕の誤字、音が出ない、事前に指定した加工の抜けなど。
- 希望による調整:文字を大きくする、場面の順番を変える、音を調整するなど。
- 依頼内容の追加:完成後に新しい字幕言語、別サイズの動画、別バージョンを作ってもらうなど。
事前に「何回まで」「初稿を受け取ってからいつまで」「追加料金になる変更」「再納品の目安」を決めます。見積もりを比べるときは、編集料金の大小だけでなく、こうした修正条件も見てください。上の分類は当サイトの作業整理案であり、編集会社共通の料金規則ではありません。
撮影データの受け渡しは、必要な人だけに
編集者に渡すのは、作業に必要なファイルに絞ります。撮影と関係のない身分証、私的な写真、アカウントのパスワードは、動画編集のために当然必要な情報ではありません。成人向けの素材では、関係者の公開同意の範囲と、許可された作業・共有先も確認しておきます。
Googleドライブを使う例では、共有リンクの「一般的なアクセス」を「制限付き」にし、指定した相手のみに権限を与える方法があります。作業終了後は「共有」から相手の「アクセス権を削除」できます。[3] ただし、リンクの権限を外しても、すでに相手が手元に保存したコピーまで消したと確認できるわけではありません。保存期限、再委託の可否、複製やAI学習への利用の可否、削除完了の連絡方法を依頼時に決めます。
そのまま使える依頼メモの例
次は架空の依頼内容の書き方の例です。LUMÉの納品条件や料金を示すものではありません。
| 編集してほしい物 | 横長の収録動画1本。不要部分のカット、音量調整、日本語字幕を希望 |
|---|---|
| 完成イメージ | 見本の短い動画と、避けたい演出の例を添付する |
| 納品物 | 公開用の完成動画。字幕の元データと編集プロジェクトも必要か相談する |
| 修正 | 誤字・指定漏れと、希望の変更を分けて、回数と期限を見積もり時に決める |
| 素材の保管 | 共有する人を指定。保存期限、作業後の削除・確認方法を決める |
| 公開の確認 | 完成品の確認担当、掲載サイト、公開してよい日を指定する |
受け取ったら、実際に公開するファイルを点検
納品されたファイルを最後まで再生し、音切れ、字幕の読みやすさ、映像と音のずれ、不要な場面、モザイクやぼかしの抜けを確認します。動画内の鏡や画面の反射、サムネイル、短い告知動画も別々に見ます。元動画ではなく、実際に公開する書き出しファイルが確認対象です。修正後はファイル名や更新日時を確認し、古い版を誤って公開しないようにします。
あわせて、写真・動画の位置情報を共有しない方法や、顔出しなしの注意点も確認してください。動画編集の相談内容を整理したい場合は、LUMÉの相談フォームから現在の希望や不明点を伝えられます。相談したことだけで作業内容や金額が決まるわけではありません。
公式資料に基づく情報整理です。画面や手順を実機で検証した体験談ではありません。